皆さんの会社はコロナ禍によって講演会が増えましたか?

 弊社はめちゃくちゃ増えましたね。以前からやっていたweb講演会と、地域講演会のweb開催が週に1、2回はあります。これに外部講師勉強会を合わせると、支店レベルでもほぼ毎日のように何らかのイベントが開催されています。

 それにしても、この地域講演会のweb開催はある意味、闇が深いですよね。後日送られてくる視聴リストを見るとほとんどが社員です。先日の会なんて例年は集合形式で80人ほどの集客だったのに、今年はドクターの参加が10人を切っていました。当然、質問も全てサクラのものです。

 ではなぜこんな講演会を強行するかと言えば、役割者に何度も面会できる用事をつくるため、そして謝礼を払う機会の創出ですよね。役割者の先生方は視聴者数なんて見られないのですから、後で社員を含めた数を報告しておけば「そんなものかな」で終了です。

 今は交通費もかからなくなりましたし、ホテルの小さな部屋1室で事足りるようになりました。そうなると経費もかなり余ってきますので、1人でも多くのドクターに金をばら撒けるようになったわけです。

 なんかもう製薬会社の凄まじいやり方って感じですね。まあ業界の中にいる人間として、否定する気は全くありません。おそらくこの方法がコロナ禍におけるKOLを囲い込む最良の策だということも分かります。でもやっぱりゲスいなあ、と少し思ったりもしますね。

 幸い、私の担当している施設で講演会の演者となるようなドクターはほぼいないので実害はありません。大学担当者を見て「大変だな」と思っているくらいです。

 2026年12月31日まであと2,224日。コロナ終息まで余計な仕事がふってきませんように!